経済特区・日本の学生である沙慈・クロスロードは、ルイスとともに、研修旅行のため、人革連の低軌道ステーションへと向かっていた。研修に励む沙慈は、リニアトレイン内でも勉強に励むが、ルイスに引きずり回され、それどころではない。
一方、ソレスタルビーイングのガンダムマイスターであるアレルヤも、次の任務「MS性能実験の監視」のため、リニアトレインで宇宙へと戻っていた。
MS性能実験とは、人革連のティエレンを改造したソーマ仕様のMSの性能実験。パイロットであるソーマは、超人機関において超兵計画のために生み出されたデザインベイビーだった。彼女の体にはナノマシンが埋め込まれており、劣悪な宇宙環境に適応することができるよう「改良」されているとのこと。それを聞いたセルゲイ・スミルノフは、心を痛めている模様。
ソーマは性能実験中にアレルヤと交信?!ファーストガンダムの「ニュータイプ」を髣髴させる設定となっている。ソーマは暴走し、低軌道ステーションの重力ブロックにビームライフルを放つ。
このビームライフルによって切り離された3つの重力ブロックには沙慈とルイスが...しかも14分後には、地球の重力圏に突入してしまう...
ガンダムキュリオスのアレルヤは、それを見て、幼い頃の記憶が頭を過ぎる。そして、「宇宙を漂流する者」であった恐怖と、そこにある死を思い出す。
キュリオスに与えられたミッションは、「MS性能実験の監視」であったはずだが、アレルヤは、重力ブロックを地球の引力圏から引き離すことに専念する。王留美からの交信を切ってまでも。戦術予報士スメラギ・李・ノリエガに後を託して。
あなたには分からないさ。宇宙を漂流する者の気持ちなんて。
3つの重力ブロックの中央に232名を集め、左右の重力ブロックを切り離すという方法を示唆するキュリオス。
繰り返す!!死にたくなければ真ん中に集まるんだ!!時間がない、急げ!!
人革連のティエレンで重力ブロックを支えていたセルゲイの撤退勧告を無視してアレルヤは言う。
ソレスタルビーイングには失敗は許されない。それに…ガンダムマイスターは一人じゃない!
宇宙にいたヴァーチェがやってくるのか、あるいは、刹那・F・セイエイのエクシアが地球からくるのか...と思いきや、ロックオンがデュナメスを使って、地上から砲撃!これはあまりにスゴイ!ピンポイントで狙い打てるなんて!しかも、刹那はエクシアで雲を切り裂き、ロックオンの2砲目を助ける。
左右の重力ブロックが切り離され、セルゲイ操るティエレンとともに、キュリオスは重力ブロックを引力圏外へ押し上げる。
ガンダムヴァーチェのティエリアは、ミッションを放棄し、人命救助を優先させるキュリオスのアレルヤを批判。結果として、デュナメスの砲撃能力を曝してしまったことも指摘。さらに、ミッションを変更し、ロックオン・ストラトスに指示を出したスメラギを責める。
スメラギは言う。
私はアレルヤ・ハプティズムを助けたわけじゃない。ガンダムを守ったのよ。
そんなスメラギに対してティエリアは言う。
適性に欠ける者をガンダムに乗せるべきじゃない
「あなたはどうなの?」 そうつぶやくスメラギを背に、ティエリアは去る。

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